日本文藝學バックナンバー

創刊号(一九六四年二月十日)

日本文芸学の対象と方法

實方  清

日本文芸学の方法論

前田 妙子

日本文芸批評への反省

斎藤 清衛

源氏物語の幻想性の文芸的意義

仲田 庸幸

紀行文芸の本質

朝下  忠

一茶の俳諧における愛の心理

大場 俊介

立原道造の詩と生

山本 捨三

第二号(一九六五年二月十日)

日本文芸学の対象と方法(二)

實方  清

日本文芸学の領域

田中 俊一

源氏物語の四季描写

村田  昇

野晒紀行の文芸史的意義

福本 良二

俊成の象徴的表現理念

中島 洋一

平家物語の叙事性

武久  堅

第三号(一九六八年二月十日)

日本文芸学の対象

前田 妙子

「文学」の混乱

水谷 昭夫

源氏物語と近世文芸

村田  昇

西鶴文芸の方法

白倉 一由

秋成作「樊噲」の性格構造

大場 俊助

小野十三郎の詩と詩論

明珍  昇

第四号(一九六九年二月十日)

一茶と親鸞の世界

村田  昇

蘆花の世界

森田  進

詩誌「亜」の世界とその位置

明珍  昇

俊成の「久安百首」の世界

脇谷 英勝

島木赤彦の短歌の世界

今西 幹一

第五号(一九七〇年二月十日)

日本文芸学の原点と展開

大場 俊助

源氏物語の「もののあわれ」論

村田  昇

日本永代蔵の世界

白倉 一由

西鶴の世界と丈山

高橋 俊夫

「山椒大夫」の世界

板垣 公一

第六号(一九七一年十月十日)

有島武郎の世界

安川 定男

春雨物語「宮木が塚」の浪漫性

田中 俊一

山村暮鳥の「聖三稜玻璃」の世界

森田  進

「夢の中での日常」の世界

玉置 邦雄

「カインの末裔」の研究

福本  彰

第七号(一九七二年十月十日)

日本文芸学の基本課題

實方  清

源氏物語と文芸学

仲田 庸幸

転換期文芸の世界

和田繁二郎

中世女流歌人の世界

福田百合子

中世文芸の実存的傾向

岡  昌宏

今昔物語の世界

笠目 蔦男

『西鶴置土産』と散文精神

水田  潤

「悟浄出世」の世界

木村 一信

(公開討論 発題要旨)

第八号(一九七三年十月十日)

日本文芸学の基本課題

實方  清

伊勢物語の表現

奥野 政元

藤原良経の人生詠の考察

脇谷 英勝

今昔物語の人間造形

笠目 蔦男

近代文芸創生期の文体意識

松井 幸子

正岡子規の短歌の世界

今西 幹一

『美しい星』の文芸構造

山口 昌男

(公開討論 発題要旨)

第九号(一九七四年十月五日)

秋成文芸の世界

田中 俊一

作品論か作家論か

小澤 正明

近代秀歌の研究

福田百合子

芭蕉紀行文の方法

大畑 健二

『奉教人の死』の世界

細川 正義

『駈込み訴へ』の意義

玉置 邦雄

文芸作品研究の意義と方法

實方  清

第十号(一九七五年十月五日)

漱石の混沌とロンドン

水谷 昭夫

竹取物語の世界

笠目 蔦男

蜻蛉日記の世界

奥野 政元

源氏物語第三部の文芸構造

山口 昌男

逍遙「当世書生気質」の世界

西川 順一

鷗外「興津弥五右衛門の遺書」の世界

川島 秀一

習作期の椎名文芸の世界

佐々木啓一

第十一号(一九七六年十月五日)

近世初期文芸の可変性

水田  潤

羽衣伝説の世界

笠目 蔦男

「好色盛衰記」の世界

植田 一夫

伊藤左千夫の短歌の世界

今西 幹一

「若菜集」の世界

細川 正義

「木乃伊の口紅」の女

松井 幸子

大江満雄の詩の世界

森田  進

文芸学における作品と作家

實方  清

第十二号(一九七七年九月二十日)

宇津保物語の世界

笠目 蔦男

千載和歌集の哀傷歌について

脇谷 英勝

平家物語の研究

堀竹 忠晃

鷗外『堺事件』の世界

川島 秀一

朔太郎『月に吠える』の象徴の構造

長野  隆

「満願」前後の問題

村橋 春洋

有島初期文芸の研究

リース・モートン

第十三号(一九七八年十一月十日)

源氏物語澪標巻の文芸構造

山口 昌男

宇津保物語の現実性

笠目 蔦男

南都本平家物語に見る祗王説話の位置

堀竹 忠晃

雨月物語の構造

金田 文雄

『阿部一族』の人物形象

福本  彰

『阿部一族』の世界

長谷川和子

『桜の実の熟する時』論

細川 正義

第十四号(一九七九年十月二十日)

源氏物語の主題

森  一郎

伊勢物語の世界

笠目 蔦男

正徹の形相の美

池上 康夫

覚一本・平家物語の非文芸的側面

堀竹 忠晃

藤村『若菜集』論

大田 正紀

漱石『道草』論

上出 恵子

中島敦「孤憑」の世界

奥野 政元

『仮面の告白』の美と位相

高橋 和幸

第十五号(一九八〇年十一月二十日)

和歌の伝統と創造

朝下  忠

俊成歌論における「艶」と「幽玄」の相関性

藤田 陽子

定家「拉鬼体」の本質

長野  隆

敦盛説話の文芸性

堀竹 忠晃

『伽婢子』論序説

前芝 憲一

漱石『こゝろ』序論

森嶋 邦彦

『濹東綺譚』に於ける諷刺の構造・序説

高橋 俊夫

西脇順三郎の詩と表現様式

芋生 裕信

第十六号(一九八一年三月二十日)

特集 源氏物語の世界

源氏物語の世界

仲田 庸幸

源氏物語の構成と理念

實方  清

源氏物語主題論

森  一郎

玉鬘と髭黒大将の意外性

伴  利昭

源氏物語朝顔巻・少女巻の文芸構造

山口 昌男

源氏物語の悲劇性

笠目 蔦男

第十七号(一九八一年十月二十日)

現代詩の世界

山本 捨三

日本文芸の象徴性

中島 洋一

源氏物語の構成

笠目 蔦男

『もとのもくあみ』の特質

小原  亨

二葉亭『其面影』の世界

服部 康喜

鷗外「舞姫」論

立川昭二郎

鷗外文芸の思想性

篠原 義彦

漱石『行人』論

上出 恵子

谷崎「細雪」論

平野 芳信

第十八号(一九八二年三月五日)

特集 漱石文芸の世界

「彼岸過迄」の世界

坂本  浩

『野分』論

佐藤 泰正

『三四郎』論

遠藤  祏

「こころ」の世界

山本 勝正

第十九号(一九八二年十一月五日)

『好色一代女』の文芸構造

水田  潤

『女殺油地獄』試論

川崎 毓男

秋成文芸における人間像の形象

金田 文雄

硺木歌(詩)論にみる〈生活〉の位相

上田  博

朔太郎・初期詩論の問題

平田 利晴

西脇順三郎の詩の晩年期への移行

澤  正宏

『沈黙』の世界

槌賀 七代

第二十号(一九八三年十二月五日)

創立二十周年記念号

新古今の世界

井手 恒雄

『白樺』派の登場

武田 寅雄

『方丈記』の文芸構造

渡辺 孝夫

『山路の露』の表現性

野村 倫子

平家物語の無常観

堀竹 忠晃

蕉門付句における「さび」の考察

坂東 健雄

左千夫短歌と仏教

貞光  威

「彼岸過迄」の市蔵

立川昭二郎

芥川初期作品の文芸性

森崎 光子

『女の一生』の世界

三木サニア

第二十一号(一九八四年十二月五日)

川端文芸の日本的特徴

小澤 正明

定家の「事可然様」の本質

佐藤 茂樹

芭蕉連句=句間の結像作用

大畑 健治

「菊花の約」論

元田 與市

『新生』の世界

細川 正義

芥川「西方の人」論

友田 悦生

島尾敏雄『死の棘』論

西尾 宣明

第二十二号(一九八五年十一月五日)

紫琴「こわれ指環」論

和田繁二郎

隠者文芸の世界

廣畑  讓

独歩文芸の世界

芦谷 信和

『俊頼髄脳』における題詠論

野中 和孝

心敬の連歌論

伊庭 京子

「菊花の約」の人物像

元田 與市

『武道伝来記』における創作視点

森田 雅也

「三四郎」の世界

今村 義裕

長塚節の世界

小瀬千恵子

「片腕」の作品様式

岩田 光子

第二十三号(一九八六年十一月五日)

日本文芸学とその基礎学

實方  清

中世女流歌人の世界

福田百合子

太宰文芸「狂言の神」の世界

佐々木啓一

西行の恋歌の特質

濱崎 広文

『犬方丈記』の成立

前芝 憲一

高村光太郎の三人の恋人

広瀬 朝光

「舞姫」小論

山下 伸仁

漱石『坑夫』の世界

中井 康行

川端『山の音』論

辻本 千鶴

第二十四号(一九八七年十一月五日)

近世和歌の諸相

朝下  忠

中世文芸と発心

井手 恒雄

川端文芸の世界

岩田 光子

三奏本金葉和歌集の構造

野中 和孝

『おくのほそ道』 の創作意識

小林  孔

蕪村の文芸観

萩原 省吾

漱石『草枕』の世界

戸田 由美

芥川「戯作三昧」論(一)

𠮷岡由紀彦

「西方の人」論

平野 晶子

第二十五号(一九八八年十二月二十五日)

創立二十五周年特集

若松賤子と樋口一葉

和田繁二郎

『源氏物語』の女性像

笠目 蔦男

定家の「妖艶」と『源氏物語』

杉本 訓子

馬琴の読本の主題構成

善塔 正志

『寒山拾得』の世界

西川 正子

『網走まで』のエロス

富澤 成實

遠藤周作『侍』論

槌賀 七代

高橋新吉「海原」論・続

平居  謙

(公開討論の報告)

第二十六号(一九八九年十二月二十五日)

日本文芸学の成立條件

田中 俊一

中世王朝物語の世界

大槻  修

堀辰雄文芸の世界

松原  勉

『大鏡』列伝の方法

高橋 照美

『百物語評判』の論理

前芝 憲一

泉鏡花『草迷宮』の主題

石田 勝啓

夏目漱石『坊つちやん』の構造

今西 幹一

北原白秋の詩の表現

西村 成樹

Ambarvalia』から『旅人かへらず』へ

芋生 裕信

(公開討論の報告)

第二十七号(一九九〇年十一月十五日)

日本文芸学と国文学(座談会)

鏡花文学の世界

村松 定孝

源氏物語の人間像

中前 冨夫

『浜松中納言物語』巻三考

松浦あゆみ

志賀直哉『和解』の構造

西尾 宣明

『生れ出づる悩み』の世界

高橋 栄夫

『女坂』の世界

辻本 千鶴

森鷗外『大發見』論

瀧本 和成

(公開討論の報告)

第二十八号(一九九一年十一月十五日)

源氏物語の文芸構造

實方  清

子規と旧派俳諧

松井 利彦

『浦島太郎』考

冨田 成美

初期志賀直哉文芸における人物像

山口 直孝

『夢十夜』論(上)

仲  秀和

ある『手紙』の行方

山田 能子

イロニーとしての詩とその隘路

川島  晃

紫の上の人間像

笠目 蔦男

定家和歌に於ける「宇治」

宮内 訓子

『曙草紙』の構成

善塔 正志

『海異記』の方法

奈良崎英穂

(抒情文芸の方法 公開討論)

第二十九号(一九九二年十一月十五日)

漱石文芸の世界

佐藤 泰正

日本文芸学における作品と作家

實方  清

『西鶴織留』の成立

白倉 一由

『浦島太郎』の「四方四季の庭」と人物形象

冨田 成美

鷗外『桟橋』『普請中』『花子』の問題

篠原 義彦

『冠弥左衛門』論

奈良崎英穂

森鷗外『鼠坂』論

野村幸一郎

川端作品の〈魔界〉に関する一考察

野村 昭子

横光利一『日輪』の構図

杣谷 英紀

『おとしばなし和唐内』の文芸構造

畦地 芳弘

鈴木三重吉『千鳥』の文芸性

藤田真木子

『小さき者へ』論

高橋 栄夫

横光利一『機械』の文芸性

脇坂 幸雄

第三十号(一九九三年十一月十五日)

日本文芸学会創立三十周年記念号

日本文芸学会創立三十周年を迎えて

實方  清

万葉の抒情性と日本文芸学

實方  清

『枕草子』の文芸的構造

菊田 茂男

源氏物語の人物造型と語りの視点・方法

森  一郎

楽の音による奇瑞について

大槻  修

随筆文藝の本質

祐野 隆三

西鶴文芸と一葉文芸

白倉 一由

独歩「少年の悲哀」

芦谷 信和

夏目漱石『夢十夜』「第二夜」の文芸構造

今西 幹一

川端文芸における短篇小説の発想と表現技法

小澤 正明

詩人とはなにか

入江 春行

第三十一号(一九九四年十二月十五日)

西鶴文芸の成立と展開

白倉 一由

『石清水物語』試論

永田 明子

『源平盛衰記』における時間叙述の方法

源 健一郎

樋口一葉『ゆく雲』論

山本 欣司

直哉と写生文

松井 貴子

吉井勇『酒ほがひ』の世界

吉澤 慎吾

漱石『行人』試論

戸田 由美

林芙美子『放浪記』の世界

原田美紀子

ダダイズム・その受容と放棄の問題

平居  謙

第三十二号(一九九五年十二月十五日)

鷗外文芸にみる女性観の変遷

山崎 國紀

『伊勢物語』論──恋愛における「みやび」

堀  一郎

「蜻蛉」巻の浮舟追慕

野村 倫子

物語『風に紅葉』主題論

河野 千穂

「御伽草子」の異類文芸──「鼠物」を中心に──

加藤 暁乃

『露殿物語』の一性格──絵のもつ意味──

小原  亨

洋画と文芸の交叉──フォンタネージと子規──

松井 貴子

『永日小品』論──根底に流れているもの──

鍵屋 能子

夏目漱石『二百十日』小論

──登場人物の時間認識・空間認識に関する分析──

宮薗 美佳

志賀直哉『正義派』論

──正義派としての内質を問う──

富澤 成實

第三十三号(一九九六年十二月十日)

《燃えあがる緑の木》三部作の人びと

遠藤  祏

『枕草子』と漢籍──白居易・李白の受容を巡って──

陳  安麗

平安時代の歌学書に見る小町歌の系流

角田 宏子

「小さ子譚」としての『一寸法師』

──「ヒルコ」「スクナヒコナノミコト」からの系譜──

八木 幾子

『物くさ太郎』の人物形象──「ふしぎの男」の魅力──

冨田 成美

『猿源氏草紙』の方法

小原  亨

『平家物語評判秘伝抄』

 「伝」の部における方法と人物形象

堀竹 忠晃

萩原朔太郎『月に吠える』における犬のイメージ

何  積橋

芥川龍之介「じゅりあの・吉助」論

大國 眞希

『痴人の愛』論──一九二〇年代のしくみ、そして存在過剰の悪──

石野 泉美

第三十四号(一九九八年三月三十日)

長崎時代の斎藤茂吉とその歌集

廣畑  讓

「めぐみ給へ。あはれび給へ。」考

──源俊頼の精神的基底──

野中 和孝

「興入幽玄」と「義入幽玄」

何  積橋

中世王朝物語『苔の衣』双子出産という趣向をめぐって

大西 美穂

不完全な合わせ鏡 太宰治「親友交歓」論

──芥川龍之介「袈裟と盛遠」を視座として──

大國 眞希

太宰治『女生徒』論──その文体と「かるみ」──

孫  才喜

円地文子『妖』の手法──古典引用とその成果──

野口 裕子

第三十五号(一九九九年三月二十日)

日本文芸学会創立三十五周年記念号

日本文芸学の原点(記念講演)

田中 俊一

歌の受容と物語 平定文の歌をめぐって

堀  一郎

「蜻蛉」の宮の君──薫の浮舟評を対女房意識よりみる──

野村 倫子

「小男」の草子と『一寸法師』

八木 幾子

俳句分類作業と子規の俳句

──明治二十六年における子規俳句と蕪村発句との比較を中心に──

柴田 奈美

『彼岸過迄』側面──「迷信的」な人々──

仲  秀和

『卍』、同性愛におけるエロスの可能性

──後期谷崎文学への一契機、そのエロス論について──

石野 泉美

第三十六号(二〇〇〇年三月三十日)

『小夜衣』と『住吉物語』の関連性をめぐって

──継子譚を中心に──

李  信恵

藤村と「ホトトギス」──若菜集と千曲川のスケツチ──

松井 貴子

『心』論──その人間関係を基軸として──

金戸 清高

『友情』にみられるジェンダー視点

──鼎座に位置する登場人物──

石井 三恵

芥川龍之介「或日の大石内蔵之助」の文芸構造

今野  哲

太宰治『狂言の神』論──「私」の求める〈狂言の神〉──

長原しのぶ

太宰治『人間失格』論──葉蔵の「自分」と「世間」──

孫  才喜

円地文子『小町変相』の装置

──作中論文と案内人夏彦をめぐって──

野口 裕子

第三十七号(二〇〇一年二月二十五日)

露風の信仰の詩

中島 洋一

西脇順三郎『旅人かへらず』論

──戦後日本への皮肉なまなざし──

津田 里美

芥川龍之介『開化の殺人』論

──〈遺書〉の意味の二重性をめぐって──

足立 直子

芥川龍之介「奉教人の死」論

──「性」を超克した女の一生──

田村 修一

『少将滋幹の母』の主人公とメインテーマ

福田 博則

太宰治「姥捨」論──中期の「明るさ」への始動──

兼弘かづき

「浜松中納言物語」論

──中納言の母性希求と唐后の造型をめぐって(上)──

金治 幸子

『かざしの姫君』の魅力

──「菊の精」の発想を中心に──

八木 幾子

『花の緑物語』と「東山」の恋

──「見そめの場」改変の効果と意味──

冨田 成美

『雨月物語』に見られる異類観

礒合 真弓

第三十八号(二〇〇二年二月二十五日)

『源氏物語』における女性評について

──朝顔巻と若菜下巻を中心に──

櫛橋  忍

「浜松中納言物語」論

──中納言の母性希求と唐后の造型をめぐって(下)──

金治 幸子

物語『あきぎり』における呪咀

李  信恵

異類化表現からみる『雨月物語』の主題

礒合 真弓

夏目漱石『道草』論

──健三の関係性回復への始動の物語──

上總 朋子

横光利一の〈生活〉表現

矢本 浩司

石川淳「鳴神」論

──歌舞伎「鳴神」の影響と自己脱却の主題──

重松 恵美

大江健三郎『キルプの軍団』論 ──多産性の磁場──

大野 登子

第三十九号(二〇〇三年二月二十五日)

中の品物語としての源氏物語

──中の品の夢と現実──

森  一郎

子規の西洋受容──スペンサーの進化論と楷梯意識──

松井 貴子

森鷗外「鼠坂」論

田口真理子

芥川龍之介「羅生門」論

──老婆はなぜ蹴倒されたか──

田村 修一

内田百閒「冥途」論

──夢幻的空間における生と死の了解──

井田  望

中島敦「マリヤン」論

──相対化される〈南洋〉表象──

楠井 清文

谷崎潤一郎「乳野物語」から「夢の浮橋」へ

──母の姿の進化──

福田 博則

大江健三郎『空の怪物アグイー』論

──「ぼく」の現実受容の獲得──

狩谷 直志

多義的な救済物語──『取り替え子』をめぐって──

霍  士富

第四十号(二〇〇四年二月二十五日)

夏目漱石「倫敦塔」考

──「一字一句」の呪縛からの解放──

宮薗 美佳

『或る女』にみられるジェンダー視点

──葉子の母性からの一考察──

石井 三恵

『盲目物語』論──谷崎の「朧化」の視点に於いて──

中野登志美

魂の鎮めを求めて──『憂い顔の童子』を中心に──

霍  士富

衣笠家良論──自然詠をめぐって──

山縣 正幸

『枕草子』における「夜の琴の声」

──白居易の『清夜琴興』などを通して──

李  暁梅

『枕草子』宰相の君の描写について

植村 佳世

第四十一号(二〇〇五年二月二十五日)

若菜上・下巻の光源氏──藤壺事件の伏在──

森  一郎

前田家本枕草子試論

──日記的章段を中心として──

西川 響子

御伽草子『あしびき』に見る恋の機能

──繰り返される出会いと別れが導くもの──

冨田 成美

『醒睡笑』の分類意識──「古典落語」との関係から──

西浦 和稔

漱石「趣味の遺伝」論──〈余〉と群衆の距離──

北川 健二

夏目漱石『行人』論

──「人から人へ掛け渡す橋」の可能性──

上總 朋子

熱塊という狂気──漱石『道草』──

荻原 桂子

谷崎潤一郎「台所太平記」──当初の意図と後の飛躍──

福田 博則

大江文学における時空間の表象

──『二百年の子供』を中心に──

霍  士富

第四十二号(二〇〇六年二月二十五日)

芥川龍之介「老年」の文芸構造

今野  哲

岡本かの子『浴身』の自意識像

──「われ」と「おのづから」の交感──

外村  彰

中島敦「盈虛」論──満ち欠けを描く意図──

新井 通郎

中島敦「李陵」研究──南洋体験のもたらしたもの──

箕野 聡子

「御琴を枕にて」の表現性

──光源氏と玉鬘の関係をめぐって──

濱田 美穂

第四十三号(二〇〇七年二月二十五日)

中島敦「鶏」論

橋本 正志

「破壊する」建築の原理

──大江健三郎『さようなら、私の本よ!』を中心に──

霍  士富

紀海音『義経新高館』の構想と趣向

──第三切「大助切腹の段」の悲劇性を中心に──

石田 賢司

浅井了意『新語園』と『本草綱目』

寺  敬子

〔新資料紹介〕

香川県下で発見された与謝野晶子新資料について

入江 春行

第四十四号(二〇〇八年三月二十五日)

岡本かの子「老妓抄」考

──発明と家出の意味するもの──

外村  彰

〈女〉の不可解さにむかって

──武田泰淳「才子佳人」論──

東口 昌央

夏目漱石「門」論──夫婦における二重構造の世界──

高  鵬飛

遠藤周作『海と毒薬』論

──日本人における罪意識と救済の可能性──

古浦 修子

『百物語評判』の文芸性

──近江の「油坊」譚との関連から──

寺  敬子

〔新資料紹介〕

香川不抱新発見資料について

田山 泰三

第四十五号(二〇〇九年三月二十五日)

『源氏物語』「帚木」における女の愛の表現法

──「指喰いの女」──

竹原 崇雄

『平家物語』の巴像──諸本における変容をめぐって──

郭  順伊

有島武郎とベルクソン受容

──『惜みなく愛は奪ふ』と《正しさ》をめぐって──

宮山 昌治

林芙美子と詩──「自序」の視点から──

野田 敦子

太宰治「皮膚と心」──肉体と精神のバランス──

金  泯芝

人間存在における精神の星図を求めて

──大江健三郎『﨟たしアナベル・リイ 総毛立ちつ身まかりつ』を中心に──

霍  士富

第四十六号(二〇一〇年三月二十五日)

漱石の「超自然」(その2)

──『彼岸過迄』から『明暗』まで──

仲  秀和

野上弥生子の〈愛情小説〉論

──「茶料理」を中心として──

李  姃垠

中島敦「小笠原紀行」論

──〈南洋〉への行動力とその軌跡──

橋本 正志

『源氏物語』の茶──胡蝶巻の中宮御読経をめぐって──

荻田みどり

荒木田麗女論──『五葉』を中心に──

雲岡  梓

第四十七号(二〇一一年三月二十五日)

独歩「小春」

芦谷 信和

多重的な叙事構造

──大江健三郎『「雨の木」を聴く女たち』を中心に──

霍  士富

頓阿の和歌

──その連歌的発想法をめぐって──

野中 和孝

谷崎潤一郎「聞書抄」から「少将滋幹の母」へ

──共通部分と進化について──

福田 博則

上田秋成『去年の枝折』所収俳諧の再検討

村田 俊人

第四十八号(二〇一二年三月二十五日)

独歩「小春」(承前)

芦谷 信和

東屋巻における垣間見る食事

──中将の君の視点を通して──

荻田みどり

『かなめいし』の文芸方法

──・下巻を中心に了意の創作意図を探る──

小原  亨

『俳調義論』句評からみる秋成の俳諧観

村田 俊人

小宮山天香『聯島大王』論

──明治二十年代における主体的日本人男性像の形成──

大西  仁

高見順の戦後──阿片問題を中心として──

三上 聡太

第四十九号(二〇一三年三月二十五日)

六条家歌学の形成と成長

野中 和孝

近松世話浄瑠璃『堀川波鼓』における姦通の特質

長野 仁美

龍草廬『真字古今集をあげつろひし詞』と菊池春林『古今集真名字解』

──『古今集』真名本の研究──

雲岡  梓

夏目漱石『行人』論

──長野一郎の軌跡──

深町 博史

室生犀星『愛の詩集』考

──ロマンチシズムからの照射──

外村  彰

芥川龍之介『玄鶴山房』論

──玄鶴の「浅ましい」生涯から──

奥田 雅則

第五十号(二〇一四年三月二十五日)

日本文藝學会創立五十周年記念号

はじめに

細川 正義

平家物語の文芸構造

──日本文藝學會 創立五十周年記念公開講演より──

武久  堅

日本文芸学会五十年の歩みと想い出の人々

脇谷 英勝

日本文芸学の検証と爾今への提言

森田 雅也

「ひとりごつ」の周辺

中西 健治

歌語「風立つ」の成立

──八代集の展開を通して──

佐藤 茂樹

古典籍書写の「書き替え」の問題

──定家の作法書『下官集』との関連から──

野中 和孝

『軽口露がはなし』と仮名草子期笑話

──僧侶咄に見る仮名草子からの懸隔──

冨田 成美

歌僧似雲の旅と地方の文人

──摂津富田の清水利恒と似雲──

脇谷 英勝

島崎藤村の小説の方法

──田山花袋の存在と影響──

細川 正義

中島敦「山月記」について

──日本文芸学にとって教材とは何か──

奥野 政元

庄野潤三小説の文芸史的意義と「第三の新人」

西尾 宣明

大西巨人の文芸観──初期批評の軌跡

山口 直孝

田山花袋『田舎教師』論

──対等と懸隔のはざまで──

山本 歩

創立趣意書

二つの「日本文芸学会」

菊田 茂男

懐かしい想い出あれこれ

大槻 修

忘忘の記

伴 利昭

日本文芸学会の思い出、二つ三つ

木村 一信

回想日本文芸学会

──實方清会長・代表理事の時代──

芦谷 信和

實方先生にはじめておめにかかった頃

入江 春行

あとがき

中西 健治

第五十一号(二〇一五年三月)

西鶴『武道伝来記』と村岡騒動

──地方談林俳人への「挨拶」の手法──

森田 雅也

地獄表現の変遷

──目連救母説話を中心として──

久村 希望

『夜の寝覚』の但馬守

──「かしづく」と噂の機能──

池田 彩音

広津柳浪「亀さん」論

──野州烏山の近代化と亀麿の悲劇──

平田恵美子

芥川龍之介「悠々荘」論

──〈廃れたるもの〉への眼差しを視点として──

吉川  望

川端康成「ざくろ」論

──きみ子の内的世界──

劉  文娟

『ガラスの靴』における破局

──占領期の電話をめぐって──

黒田 翔大

『死海のほとり』にみる能動的なイエス

──「私」とイエスの関係性を通して──

斎藤 佳子

第五十二号(二〇一六年三月)

御伽草子『酒呑童子』の異郷

──鬼の理想郷に見る地獄──

久村 希望

幸田露伴の「美」と幻

──『観画談』と『風流仏』──

藤田 祐史

谷崎潤一郎論「小さな王国」

──同時代の「先生もの」と「二人の個性の対比の形式をとる作品」について──

福田 博則

芥川龍之介『六の宮の姫君』論

──魂の行方を凝視するものとしての「法師」、その存在の意味──

奥田 雅則

太宰治「鷗」における日中戦争の両面性

──〈私〉と「妻」の生への志向──

洪  明嬉

太宰治『斜陽』論

──犠牲者の倫理──

西平  亮

遠藤周作『海と毒薬』論

──組織・人間・罪──

霍 斐

「暁の寺」論

──唯識・阿頼耶識の影響──

中尾 莉奈

第五十三号(二〇一七年三月)

御伽草子『御曹子島渡』の異郷

──鬼の異郷「喜見城の都」を中心として──

久村 希望

広津柳浪『浅瀬の波』論

──お勝の過誤による悲劇──

平田恵美子

幸田露伴『土偶木偶』論

──〈永遠回帰〉の視点から──

藤田 祐史

明治四〇年代における徳田秋聲の話法

──短篇小説に見られるル形とタ形の機能──

安井 海洋

芥川龍之介『奇怪な再会』論

──お蓮の造形と「狂気」の意味──

周 芷冰

芥川龍之介『奇怪な再会』論

──中国古典文学との比較を起点として──

周 倩

江戸川乱歩『陰獣』論

──理智と本能の狭間に──

穆 彦姣

私のかたち

──島尾敏雄「夢の中での日常」論──

東口 昌央

砂漠における「砂の女」の存在

──安部公房『砂の女』論──

王 晶

第五十四号(二〇一八年三月)

北条団水『団袋』考

 遠藤 真央

加藤楸邨の短歌

──短詩としての歌俳──

 松井 貴子

安部公房『S・カルマ氏の犯罪』論

──壁化・蛹化・蝶化──

 孫  莉

厄災を語るための「連句的」作法

──古井由吉『白暗淵』を中心に──

 藤田 祐史

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